いびき・無呼吸
ご家族からいびきを指摘されたり、寝ている間に呼吸が止まっていると言われたりしたことはありませんか。いびきや無呼吸は、単なる寝相の問題ではなく、身体の健康状態を映し出す大切なサインです。当院では、こうした睡眠時のお悩みに対して、丁寧に対応しています。
眠っている間の出来事はご自身では気づきにくいため、日中の耐えがたい眠気や、起きた時の頭痛、だるさといった症状で初めて異変に気づくことも少なくありません。当院では、患者さんのライフスタイルに寄り添い、日常生活に大きな負担をかけない形での検査や治療を提案しています。内科全般を幅広く診る立場から、睡眠の質を改善し、将来的な大きな病気の予防を目指します。
いびきや無呼吸の背後には、思わぬ生活習慣病が隠れていることもあります。私たちは地域のかかりつけ医として、小さなお子さんからご高齢の方まで、安心して相談できる環境を整えています。駐車場も完備しており、予約制を導入することでスムーズな診療を心がけていますので、お仕事帰りや家事の合間にもお気軽にお立ち寄りください。
いびき・無呼吸の原因
いびきが発生する主な理由は、睡眠中に空気の通り道である「上気道」が狭くなることにあります。狭くなった場所を空気が無理に通ろうとする際、周囲の組織が振動して音が出るのがいびきの正体です。さらに道が完全に塞がってしまうと、無呼吸状態に陥ります。こうした状態を引き起こす原因は、大きく分けて以下の4つの要素が考えられます。
身体的な特徴や骨格の影響
首回りに脂肪がついている方は、横になった際に重力で気道が圧迫されやすくなります。また、顎が小さい方や、舌の根元が落ち込みやすい骨格的な特徴を持つ方も、空気の通り道が狭まりやすい傾向にあります。日本人は欧米人に比べて顎が小さい方が多いため、太っていなくてもいびきをかきやすいという特徴があります。
生活習慣や嗜好品の影響
飲酒や特定の薬の服用は、筋肉をリラックスさせる作用があります。喉の周りの筋肉が緩みすぎると、気道を支える力が弱まり、呼吸の通り道を狭めてしまいます。また、喫煙は喉や鼻の粘膜に慢性的な炎症を引き起こし、むくみを発生させるため、いびきを悪化させる一因となります。
鼻や喉の疾患
鼻づまりがあると、どうしても口呼吸に頼らざるを得なくなります。口呼吸は舌の根元が喉の奥へ下がりやすくなるため、気道を狭めてしまいます。慢性的な鼻炎や副鼻腔炎をお持ちの方は注意が必要です。お子さんの場合は、アデノイドや扁桃が肥大していることが原因で強い呼吸音が出ることもあります。
加齢による筋肉の変化
年齢を重ねると、全身の筋力と同様に喉周りの筋力も徐々に低下していきます。これにより、睡眠中に気道を維持する力が弱まり、いびきをかきやすくなります。若い頃はいびきをかかなかったという方でも、加齢に伴う変化として現れる場合があるため、注意深く経過を見守る必要があります。
いびき・無呼吸によって引き起こされる病気
いびきや無呼吸を放置していると、睡眠の質が低下するだけでなく、全身の健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。特に「睡眠時無呼吸症候群」は、睡眠中に何度も酸欠状態を繰り返すため、心臓や血管に過度な負担をかけ続けます。これが原因で、様々な合併症を招くリスクが高まります。
血圧や心臓への負担
無呼吸が起きると、身体は酸素不足を感じて「交感神経」が過剰に働きます。これにより血圧が上昇し、心臓に大きな負荷がかかります。
心臓への負担が続くことで生じるリスクについては「高血圧」のページを参照してください。
また、脈が乱れる原因にもなるため、心臓の健康を維持するためには睡眠の質を確保することが欠かせません。
不規則な脈の動きについては「不整脈」のページを参照してください。
代謝への影響と生活習慣病
睡眠不足や酸素不足は、インスリンの働きを悪くしたり、食欲をコントロールするホルモンのバランスを崩したりします。その結果、血糖値が上がりやすくなり、肥満を助長するという悪循環に陥ります。
血糖値の管理については「糖尿病」のページを参照してください。
当院では内科専門医の視点から、こうした数値の異常がいびきから来ている可能性を考慮して診察を行っています。
精神面や社会生活への影響
ぐっすり眠れないことで、日中に強い眠気や集中力の低下を感じるようになります。これは単なる怠けではなく、脳が十分に休息できていない証拠です。イライラしやすくなったり、気力が低下したりすることもあり、うつ状態と間違われることもあります。
眠れないお悩みについては「不眠」のページを参照してください。
重大な交通事故や作業ミスを招く恐れもあるため、社会的なリスクを回避するためにも早期の対応が望まれます。
子供の成長への影響
お子さんのいびきや無呼吸は、成長ホルモンの分泌を妨げたり、集中力の欠如から学習面での遅れに繋がったりすることがあります。また、落ち着きがない、夜尿が続くといった症状として現れることもあります。
お子さんの気になる症状については「小児科」のページを参照してください。
子どものいびきは「かわいい寝息」で済ませず、専門的な視点で確認することが大切です。
いびき・無呼吸の処置や治療法
当院では、いびきや無呼吸のお悩みに対して、まずは詳細な問診と検査を行い、その原因を精密に探るところから始めます。一人ひとりの症状に合わせた段階的な治療を提案し、睡眠の質を改善できるようサポートいたします。
自宅で行える簡易検査
まずは、ご自宅で寝る時に専用の装置を指先や鼻に装着していただく「簡易検査」を行います。この検査では、睡眠中の呼吸の状態や酸素の飽和度、脈拍などを測定します。普段の生活環境で検査ができるため、普段どおりの睡眠状態でデータを取ることが可能です。検査結果は後日、当院で詳しく解析して説明いたします。
CPAP治療(シーパップ治療)
中等症以上の睡眠時無呼吸症候群と診断された場合、広く用いられているのが「CPAP」と呼ばれる治療法です。睡眠中に鼻マスクを装着し、一定の圧力をかけた空気を送り込むことで、塞がった気道を押し広げます。これにより、無呼吸がなくなり、ぐっすりと眠れるようになります。多くの方が「朝の目覚めがすっきりした」と効果を実感される方法です。
生活習慣の改善と減量指導
肥満が原因の場合は、減量が最も根本的な治療になります。当院では無理のない範囲での食事指導や、運動に関するアドバイスを行っています。
本格的な減量を目指す方は「肥満症治療」のページも併せてご覧ください。
また、就寝時の姿勢を横向きに工夫したり、枕の高さを調節したりするだけでも、いびきが軽減される場合があります。
マウスピースによる治療
軽症の方や、特定の原因がある場合には、就寝時に専用のマウスピースを装着する方法もあります。下顎を少し前方に固定することで気道を広げやすくします。こちらは歯科医院との連携が必要になりますが、必要に応じて信頼できる医療機関をご紹介いたします。
鼻疾患の治療
鼻づまりが原因で口呼吸になっている場合は、点鼻薬や内服薬を用いて鼻の通りを良くする治療を優先します。アレルギー性鼻炎などが隠れていることも多いため、原因疾患をしっかり治療することで、いびきの大幅な改善が期待できるケースも少なくありません。
いびき・無呼吸についてのよくある質問
Q1.太っていないのにいびきがひどいと言われますが受診が必要ですか?
A1.はい、ぜひ一度ご相談ください。日本人は顎が小さいために、太っていなくても気道が狭くなりやすい骨格の方が多いです。体型に関わらず、睡眠中に呼吸が止まっているようであれば、心臓や脳への負担を減らすために早期の検査をおすすめします。
Q2.家族にいびきを指摘されましたが、本人は自覚がありません。どうすれば良いですか?
A2.いびきは寝ている間のことですので、ご自身で自覚される方は少ないのが現状です。日中に眠気がある、朝起きた時に口が渇いている、夜中に何度も目が覚めるといった症状はありませんか。ご家族の指摘は重要な手がかりですので、お気軽に受診してください。
Q3.子供がいびきをかいていますが、様子を見ていても大丈夫ですか?
A3.お子さんの場合、呼吸が苦しそうだったり、無呼吸があったりすると、成長や発達に影響を及ぼすことがあります。アデノイドや扁桃腺の腫れが原因のことも多いため、早めに小児科で診察を受けることをおすすめします。当院の小児科でもご相談を承っております。
Q4.検査は入院が必要ですか?
A4.当院で行っている簡易検査は、ご自宅に機器を持ち帰っていただき、一晩寝るだけで終了します。入院の必要はありませんので、お仕事や学校を休むことなく検査を受けていただけます。お忙しい方でも安心して取り組んでいただける体制を整えています。
Q5.CPAP装置は一度使い始めたら一生使い続けないといけませんか?
A5.必ずしもそうではありません。減量に成功して喉周りの脂肪が減ったり、生活習慣が改善したりすることで、無呼吸が解消されれば、装置を外せるようになる方もいらっしゃいます。当院では経過を見ながら、ご自身に合った方針を一緒に考えていきます。
院長より
「ただのいびきだから」と軽く考えてしまいがちですが、睡眠は私たちの健康を支える土台です。私は日本内科学会総合内科専門医として、単にいびきを止めるだけでなく、その背景にある高血圧や糖尿病といった生活習慣病のリスクも含めた包括的なケアを心がけています。
当院では、患者さんがリラックスして受診できるよう、女性医師を含む2診体制でスムーズな診療を行っています。診察の結果、耳鼻咽喉科などでの専門的な処置が必要と判断した場合には、地域の連携病院へ速やかにご紹介する体制も整えています。
毎朝「よく寝た」という実感を持って一日をスタートできるよう、私たちがお手伝いいたします。いびきや無呼吸でお悩みの方は、ぜひ一度、当院までご相談ください。親身になって、健やかな眠りを取り戻すための方法を一緒に探していきましょう。
- 医院名
- 医療法人 杉山クリニック
- 所在地
- 〒496-0847
愛知県津島市中地町4-57-6 日比野駅:徒歩10分 - TEL
- 0567-26-2006
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休診日 :木曜・土曜午後・日曜・祝日
