便潜血陽性
健康診断や人間ドックの結果で「便潜血陽性」という判定が出ると、驚きや不安を感じる方が多いのではないでしょうか。便の中に目に見えないほどわずかな血液が含まれていることを示すこの結果は、お身体からの大切なサインです。陽性と判定されたからといって、必ずしも重大な病気があるとは限りませんが、大腸がんなどの病気が隠れている可能性を否定することはできません。まずは落ち着いて、専門的な検査を受けることが大切です。
当院では、消化器内科診療を得意分野としており、お腹の悩みを持つ多くの方々の診療にあたってきました。日比野駅から徒歩10分の場所に位置する当院は、地域のかかりつけ医として、皆さんがリラックスして受診できる環境を整えています。特に、便潜血の結果を受けて不安な思いをされている方に対し、親身になって寄り添い、精度の高い診断と的確な治療を提供することを目指しています。安心して私たちにご相談ください。
便潜血陽性の原因
便潜血検査で陽性反応が出る理由は、一つではありません。消化管のどこかで出血が起きていることを示していますが、その場所や原因は多岐にわたります。主な原因について、いくつか代表的なものをご紹介します。
大腸ポリープや大腸がん
最も注意が必要な原因は、大腸の粘膜にできるポリープやがんです。これらが便とこすれることで、わずかな出血が生じ、便潜血陽性として検出されます。特に、良性の大腸ポリープが将来的にがんに変化することもあるため、早期に発見して処置することが重要です。
大腸ポリープの詳細については「大腸ポリープ」のページを参照してください。
また、大腸がんの詳細については「大腸癌」のページを参照してください。
痔(いぼ痔・切れ痔)
便潜血陽性の原因として非常に頻度が高いのが「痔」です。排便時に硬い便が肛門を通る際、粘膜が傷ついて出血することがあります。ご自身で痔だとわかっていても、その影に別の病気が隠れている可能性もあるため、自己判断だけで放置するのは好ましくありません。
腸の炎症や憩室からの出血
腸の壁に小さな袋状のへこみができ、そこから出血する大腸憩室出血や、腸の粘膜に炎症が起きる病気も原因となります。これらは痛みがない場合もありますが、繰り返す出血は貧血を招く恐れもあるため、しっかりとした調査が必要です。
潰瘍性大腸炎など、腸の炎症についての詳細は「潰瘍性大腸炎・クローン病」のページを参照してください。
便潜血陽性によって引き起こされる病気
便潜血検査は、自覚症状が現れにくい段階の病気を見つけ出すための入り口です。陽性という結果は、何らかの異常が腸内に存在する可能性を示唆しており、放置することで以下のような病気が進行してしまう恐れがあります。
進行した大腸がん
大腸がんは早期に発見できれば、多くの場合で治療が可能です。しかし、便潜血陽性を「たまたま血が出ただけだろう」と放置してしまうと、がんが進行し、腸閉塞や他臓器への転移を引き起こす可能性があります。早期発見こそが、健やかな毎日を守る鍵となります。
ポリープの癌化
最初は良性の小さなポリープであっても、時間の経過とともに大きくなり、その一部ががんへと変わってしまうことがあります。便潜血陽性をきっかけにポリープを見つけ、切除することは、大腸がんを未然に防ぐことにつながります。
炎症性腸疾患の悪化
潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性の病気は、適切な治療を受けないと粘膜の損傷が広がり、激しい腹痛や下痢、発熱などの全身症状につながることがあります。継続的な出血は、これらの病気が活動期にあるサインかもしれません。
下痢の症状が気になる方は「下痢」のページを参照してください。
便潜血陽性の処置や治療法
健診で便潜血陽性と判定された場合、最初に行うべきことは「精密検査」です。当院では、原因を特定するために以下のようなアプローチを行っています。
精密検査の基本は「大腸内視鏡検査」
便潜血陽性の精密検査として現在広く用いられているのが、大腸カメラ(大腸内視鏡検査)です。肛門から細いカメラを挿入し、大腸全体の粘膜を直接観察します。これにより、出血の部位や原因を精密に診断することが可能になります。
当院の大腸カメラの詳細については「大腸内視鏡検査(大腸カメラ)」のページを参照してください。
ポリープの切除
内視鏡検査の際、もし将来がんになる可能性のあるポリープが見つかった場合は、その場で切除を行うことができます(ポリープの大きさや形状によります)。これは「検査」と「治療」を同時に行える非常に大きなメリットです。早期に処置を行うことで大腸がんの発症リスクを抑えることが期待できます。
薬物療法による炎症のコントロール
精密検査の結果、大腸の炎症が原因であった場合には、炎症を抑えるための内服薬や坐薬などによる治療を行います。患者さんそれぞれの症状やライフスタイルに合わせ、的確な処方を選択し、症状の緩和と安定を目指します。
生活習慣の改善指導
痔が原因で出血を繰り返している場合は、お薬の使用に加えて、便秘を防ぐための食事指導や生活習慣の改善を提案します。排便をスムーズに整えることは、お尻への負担を減らすだけでなく、腸内環境を整えるためにも非常に大切です。
便秘でお悩みの方は「便秘」のページを参照してください。
便潜血陽性についてのよくある質問
Q1.一度だけ陽性でしたが、もう一度検査して陰性なら大丈夫ですか?
A1.いいえ、一度でも陽性が出た場合は精密検査をおすすめします。大腸がんやポリープからの出血は常に起きているわけではなく、間欠的に発生するため、再検査で陰性になっても「病気がない」という証明にはならないからです。
Q2.痔があることがわかっていますが、それでも検査は必要ですか?
A2.はい、必要です。痔による出血である可能性は高いですが、痔と大腸がんが同時に存在している可能性も否定できません。「痔があるから陽性なのは当たり前だ」と思い込んでしまい、重大な病気を見逃してしまうケースが少なくありません。
Q3.検査自体に痛みや不安がありますが、相談できますか?
A3.もちろんです。当院では日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医である院長をはじめ、スタッフ全員が患者さんの不安に寄り添います。鎮静剤を使用した、苦痛の少ない検査にも対応しておりますので、まずはカウンセリングだけでも気軽にお越しください。
Q4.食事制限などはありますか?
A4.通常の診察(問診)だけなら食事制限はありません。ただし、後日行う大腸内視鏡検査については、前日からのお食事の調整や、当日の下剤服用が必要となります。詳細については、診察時に分かりやすくご説明いたします。
院長より
杉山クリニックでは、健診結果に不安を感じて来院される患者さんを、あたたかくお迎えすることを大切にしています。私自身、日本消化器病学会消化器病専門医および日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医として、長年多くのがんの早期発見に努めてまいりました。便潜血陽性は「怖い結果」ではなく、ご自身の健康を守るための「チャンス」だと私たちは考えています。
当院は、2診体制でのスムーズな診療や女性医師の在籍など、皆さんが安心して受診できる体制を整えています。専門医による先進的な機器を用いた検査を行うことで、病気の早期発見・早期治療に全力で取り組んでいます。もし高度な治療が必要と判断された場合も、地域の専門医療機関と速やかに連携いたしますので、どうぞ安心してお任せください。一人で悩まずに、まずは当院で一緒にお身体の状態を確かめてみませんか。
消化器内科の診療については「消化器内科」のページもご覧ください。
- 医院名
- 医療法人 杉山クリニック
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休診日 :木曜・土曜午後・日曜・祝日
