大腸ポリープ
大腸ポリープは、大腸の粘膜に発生する「いぼ」のような突起物の総称です。その多くは自覚症状がありませんが、放置しておくと大腸癌へと進行する可能性があるため、早期発見が非常に重要です。当院では、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医および日本消化器病学会消化器病専門医の資格を持つ院長が、高度な機器を用いて精密な検査を行っています。地域の皆さんの「おなかの健康」を守るかかりつけ医として、親身な診療を心がけています。
大腸ポリープの症状について
大腸ポリープの多くは、発生した初期段階では自覚症状がほとんどありません。そのため、自分では気づかないうちにポリープが大きくなったり、がん化が進んだりすることがあります。多くの患者さんは、健康診断の便潜血検査で陽性と判定されたことをきっかけに来院されます。
症状の詳細については「便潜血陽性」のページを参照してください。
目に見える出血や血便
ポリープが大きくなり、便が通り抜ける際に擦れて表面が傷つくと、出血が起こることがあります。便の表面に赤い血が付着したり、拭いた際に紙に血がついたりすることで気づく場合があります。しかし、痔による出血と思い込んで放置してしまうケースも多いため、注意が必要です。
便の性質や習慣の変化
ポリープが非常に大きくなると、大腸の通り道が狭くなります。その影響で、これまで快便だった方が急に便秘になったり、逆に下痢を繰り返したりといった便通異常が現れることがあります。また、便が細くなる「狭窄」のような症状が見られることもあります。
おなかの張りや違和感については「腹部膨満感」のページを参照してください。
腹痛や不快感
一般的な大きさのポリープで痛みが出ることは稀ですが、ポリープが原因で腸の動きが妨げられると、腹痛を感じることがあります。特に、ポリープが引き金となって腸が重なり合う「腸重積」という状態になると、激しい痛みが生じることもあります。違和感がある場合は早めの受診をお勧めします。
大腸ポリープの原因について
大腸ポリープが発生する原因は、一つに特定されるわけではなく、複数の要因が組み合わさっていると考えられています。近年、日本で大腸ポリープや大腸がんが増加している背景には、生活環境の変化が大きく関わっています。
食生活の欧米化
肉類などの動物性たんぱく質や脂質の摂りすぎ、一方で食物繊維の不足といった食生活の乱れは、大腸ポリープの大きなリスク因子となります。高カロリーな食事は腸内環境を悪化させ、粘膜に異常をきたしやすくするため、バランスの良い食生活が推奨されます。
加齢と性別による影響
大腸ポリープは年齢を重ねるごとに発症率が高まる傾向にあります。特に40歳を過ぎたあたりから急増するため、定期的なチェックが必要です。また、統計的には女性よりも男性に多く見られる疾患ですが、女性の場合も閉経後などにリスクが高まることが知られています。
嗜好品と生活習慣
過度な飲酒や喫煙習慣は、全身の健康だけでなく大腸粘膜にも悪影響を及ぼします。また、運動不足による肥満もポリープ発生の要因の一つとされています。規則正しい生活を送り、適度な運動を取り入れることは、ポリープ予防において大切な要素です。
遺伝的な要因
ご家族に大腸ポリープや大腸がんを患った方がいる場合、体質的にポリープができやすい可能性があります。遺伝的な背景がある方は、症状がなくても若いうちから定期的な検診を受けることが、将来の健康を守る鍵となります。
大腸ポリープの病気の種類について
大腸ポリープは、その性質によって大きく「腫瘍性」と「非腫瘍性」の2つに分類されます。医師はこの種類を見極め、治療が必要かどうかを判断します。
腫瘍性ポリープ(腺腫)
大腸ポリープの中で最も注意が必要なのが「腺腫」と呼ばれる腫瘍性のポリープです。腺腫自体は良性ですが、年月を経て大きくなると一部ががん化する性質を持っています。腺腫を発見した段階で適切に処置することが、大腸がんの予防に直結します。
がん化のリスクについては「大腸癌」のページを参照してください。
非腫瘍性ポリープ
がん化の心配がほとんどないポリープを指します。主な種類は以下の通りです。
- 過形成性ポリープ・・加齢に伴い見られることが多く、通常は切除の必要がありません。
- 炎症性ポリープ・・潰瘍性大腸炎などの炎症の後にできるポリープです。
- 錯誤腫性ポリープ・・粘膜の組織が過剰に増殖したもので、若年層に見られることもあります。
鋸歯状病変
近年注目されているタイプで、表面が「のこぎりの歯」のような形状をしています。以前はがん化しないと考えられていましたが、一部のタイプは特殊な経路でがんへと進行することが分かってきました。そのため、現在は専門医による慎重な観察が求められます。
大腸ポリープの治療法について
大腸ポリープの治療の基本は、内視鏡を用いた切除です。おなかを切る外科手術とは異なり、体への負担が少ないのが特徴です。当院では、精密な診断に基づき、それぞれの患者さんに適した処置を提案しています。
内視鏡的切除(ポリペクトミー)
内視鏡の先端からスネアと呼ばれる細いワイヤーを出し、ポリープの根元に引っ掛けて切り取る方法です。以前は電気を流して焼き切ることが一般的でしたが、現在は出血のリスクを抑えるために、電気を流さずに切除する「コールドポリペクトミー」も広く用いられています。
検査の流れについては「大腸内視鏡検査(大腸カメラ)」のページを参照してください。
内視鏡的粘膜切除術(EMR)
平坦な形をしたポリープなど、ワイヤーが掛かりにくい場合には、粘膜の下に生理食塩水などを注入してポリープを浮かせ、その上で切除する方法を採ります。これにより、腸の壁を傷つけることなく、病変を安全に切り取ることが可能になります。
経過観察という選択
検査の結果、大きさが非常に小さいものや、明らかにがん化の可能性がない非腫瘍性のポリープであると判断された場合は、無理に切除せず経過観察となることもあります。定期的な検査を継続し、変化がないかを確認していきます。
高度な治療が必要な場合
ポリープが非常に巨大である場合や、既にがんが粘膜の深い層まで及んでいる疑いがある場合は、連携している高度医療機関へ速やかにご紹介いたします。当院は地域連携を大切にしており、患者さんにとって最善の治療環境を整えることを優先しています。
大腸ポリープについてのよくある質問
Q1. 検査やポリープ切除は痛いですか?
A1. 内視鏡検査自体に苦手意識を持つ方も多いですが、当院では麻酔や鎮静剤を適宜使用し、苦痛の少ない検査に努めています。また、大腸の粘膜には痛みを感じる神経がないため、ポリープを切り取る際にも痛みを感じることはありません。
Q2. ポリープを切除した後はすぐに食事ができますか?
A2. 切除した当日は、消化の良い食事を心がけていただく必要があります。数日間は刺激物やアルコールを控えていただくなど、いくつかの制限事項がありますが、通常は翌日から徐々に普段の食事に戻していただけます。詳細は処置後に丁寧にご説明します。
Q3. 便潜血検査が一度だけ陽性だったのですが、受診は必要ですか?
A3. はい、ぜひ受診してください。たとえ一度であっても陽性が出たということは、大腸のどこかで出血が起きているサインです。たまたまだろうと放置せず、一度精密な検査を受けて異常がないことを確認することが、将来の安心に繋がります。
Q4. 女性医師に検査をお願いすることはできますか?
A4. 当院には女性医師も在籍しております。大腸の検査はデリケートなものですので、ご希望がある場合は予約時に遠慮なくご相談ください。患者さんがリラックスして受診できるよう、プライバシーにも配慮した環境を整えております。
院長より
杉山クリニックでは、大腸ポリープの早期発見を通じて、この地域から大腸がんで苦しむ方を一人でも減らしたいという思いで診療にあたっています。私は日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医として、これまでに数多くの内視鏡検査に携わってきました。その経験を活かし、患者さんに負担の少ない、かつ精度の高い検査を提供することをお約束します。
「検査が怖い」「なんとなく恥ずかしい」という気持ちから受診をためらっている方もいらっしゃるかもしれませんが、大腸ポリープは早期に見つけて処置をすれば、決して怖い病気ではありません。当院は2診体制で待ち時間の短縮に努め、駐車場も完備しております。日比野駅からも近く、お仕事帰りやご家族の送迎でも立ち寄りやすいクリニックです。気になる症状がある方や、健診で指摘を受けた方は、どうぞ安心してお気軽にご相談ください。私たちと一緒に、大切な健康を守っていきましょう。
当院の診療体制については「当院の特徴」のページをご覧ください。
- 医院名
- 医療法人 杉山クリニック
- 所在地
- 〒496-0847
愛知県津島市中地町4-57-6 日比野駅:徒歩10分 - TEL
- 0567-26-2006
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休診日 :木曜・土曜午後・日曜・祝日
