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胆石症

胆石症は、肝臓で作られる胆汁という消化液の通り道である「胆のう」や「胆管」に、成分が固まってできた石(胆石)が溜まる病気です。食生活の欧米化に伴い、日本でも非常に身近な疾患となりました。多くの方は無症状で過ごされていますが、中には激しい腹痛や背中の痛みを引き起こし、放置すると胆のう炎や胆管炎といった重篤な合併症を招くこともあります。当院では、精度の高い診察と検査を通じて、患者さんの不安に寄り添った診療を行っております。

お腹の右上に違和感がある方や、脂っこい食事の後に胃のあたりが痛む方は、単なる胃痛と思い込まずに一度ご相談ください。当院では、体に負担の少ない超音波検査などを用いて、速やかに診断を行う体制を整えております。適切な診断と早期の対応により、痛みのない健やかな生活を取り戻すお手伝いをいたします。

胆石症の症状について

胆石症の症状は、石がどこにあるのか、また炎症が起きているかどうかによって大きく異なります。全く症状が出ない「無症状胆石」の方もいれば、救急車を呼ぶほどの激痛に見舞われる方もいらっしゃいます。

胆石発作(右季肋部痛)

最も特徴的な症状は、右側の肋骨の下あたりからみぞおちにかけて起こる激しい痛みです。これを「胆石発作」と呼びます。多くの場合、脂っこい食事を摂った数時間後や、夜間に突然発生します。痛みは数十分から数時間続くことがあり、右側の肩や背中にまで痛みが広がる「放散痛」を伴うことも珍しくありません。

消化器系の随伴症状

痛み以外にも、以下のような症状が現れることがあります。胃の病気と間違われやすいため、自己判断は禁物です。

  • 吐き気や嘔吐
  • お腹の張り(腹部膨満感)
  • 食欲不振
  • 胸焼けのような不快感

詳細な症状については「腹痛」のページや「嘔気・嘔吐」のページも参照してください。

炎症や合併症に伴う症状

胆石によって出口が塞がり、細菌感染を起こすと「急性胆のう炎」や「急性胆管炎」へと進行します。この段階になると、単なる痛みだけでは済まなくなります。

  • 38度以上の高熱
  • 皮膚や白目が黄色くなる「黄疸」
  • 震えを伴う悪寒

これらの症状が見られる場合は緊急の処置が必要となる可能性があるため、早急に医療機関を受診してください。当院では病診連携を積極的に行っており、高度な治療が必要な場合は適切な医療機関へ速やかにご紹介いたします。

胆石症の原因について

胆汁は本来、脂肪の消化を助けるための液体ですが、その成分のバランスが崩れることで結晶化し、石のように固まってしまいます。このバランスが崩れる原因には、体質や生活習慣が深く関わっています。

食生活と生活習慣

胆石ができる最大の要因の一つは、食事の内容です。特に高カロリー・高コレステロールな食事を続けていると、胆汁中のコレステロール濃度が高まり、石ができやすくなります。また、極端なダイエットや不規則な食事時間も、胆のうの動きを悪くし、胆汁が淀む原因となります。

体質的な要因(5つのF)

医学的には、胆石症になりやすい方の特徴として「5つのF」という言葉がよく知られています。これらに該当する方は、特に注意が必要です。

  • Forty(40代前後の方)
  • Female(女性。女性ホルモンの影響を受けやすいため)
  • Fatty(肥満傾向にある方)
  • Fair(白人、または顔色の良い方といわれますが、体質的な要素を指します)
  • Fertile(経産婦。妊娠・出産経験のある方)

背景にある病気の影響

他の疾患が胆石の形成を促進することもあります。血液中の脂質のバランスが崩れる状態や、糖の代謝異常などは、胆汁成分に影響を与えます。

関連する疾患については「脂質異常症」のページや「糖尿病」のページを合わせてご確認ください。

胆石症の病気の種類について

胆石は、その成分や「どこに石があるか」によっていくつかの種類に分類されます。種類によって治療方針が異なるため、診断時にこれらを見極めることが重要です。

結石の成分による分類

コレステロール結石

日本人に最も多いタイプで、胆石全体の約7割から8割を占めます。その名の通り、コレステロールが主成分です。食生活の欧米化が大きく影響しており、主に胆のうの中に形成されます。

色素結石

胆汁に含まれるビリルビンという成分が主成分の石です。

  • 黒色石・・胆のうの中にできやすく、肝硬変や溶血性貧血などがある方に多く見られます。
  • 石灰化結石・・ビリルビンにカルシウムなどが混ざったもので、胆管(胆汁の通り道)にできることが多いタイプです。細菌感染が関わっている場合があります。

結石の場所による分類

胆のう結石症

一般的に「胆石」と呼ばれるものの多くは、胆汁を溜めておく袋である胆のうの中に石がある状態を指します。無症状のことも多いですが、出口に石が詰まると激痛を引き起こします。

総胆管結石症

胆のうから十二指腸へつながる管(総胆管)に石がある状態です。胆汁の流れを完全に止めてしまうことがあり、黄疸や重症の胆管炎、膵炎を引き起こすリスクが高いため、症状がなくても治療が検討されます。

胆石症の治療法について

当院では、患者さんの症状の有無や石の大きさ、合併症のリスクを総合的に判断して、最も適した治療をご提案いたします。日本消化器病学会消化器病専門医の視点から、一人ひとりに合わせた丁寧な説明を心がけています。

経過観察

健康診断などで偶然見つかったものの、痛みや違和感などの症状が全くない場合は、すぐに治療を行わず経過観察とすることがあります。ただし、石が非常に大きかったり、胆のうの壁が厚くなっていたりする場合は、将来的なリスクを考えて精密検査をお勧めすることがあります。

内科的治療(お薬による治療)

手術を行わない方法として、お薬で石を溶かす「経口胆石溶解療法」があります。

  • 対象となる石・・コレステロールが主成分で、石灰化していない小さな石(通常10mm以下)が対象です。
  • 治療期間・・数ヶ月から年単位の服用が必要になることが多く、完全に消える確率はそれほど高くありません。
  • 再発の可能性・・服用を止めると再発することがあるため、生活習慣の改善と併せて行います。

外科的治療(手術)

胆石発作を繰り返す場合や、胆のう炎を起こしている場合は、胆のうそのものを摘出する手術が根本的な治療となります。

  • 腹腔鏡下胆のう摘出術・・お腹に小さな穴を開けて、カメラと器具を使って胆のうを摘出する方法です。傷跡が小さく、回復が早いため、現在では主流の術式となっています。
  • 開腹手術・・炎症が非常に強い場合や、過去の手術による癒着がある場合に検討されます。

手術が必要と判断された場合は、地域連携を活かし、信頼できる専門病院へ速やかにご紹介させていただきます。

胆石症についてのよくある質問

Q1. 胆石があると言われましたが、痛くなければ放っておいて大丈夫ですか?

A1. 無症状の場合は、必ずしもすぐに治療が必要とは限りません。しかし、石の大きさや胆のうの状態によっては、症状が出る前に処置を検討した方が良い場合もあります。定期的にエコー検査を受け、状態の変化を確認することが大切です。

Q2. 胆のうを取ってしまっても、その後の食事や生活に影響はありませんか?

A2. 胆のうは胆汁を溜めておく袋ですが、摘出しても肝臓で胆汁は作られ続けます。手術直後は脂っこい食事で下痢をしやすくなることがありますが、徐々に体が慣れていき、多くの方は以前と変わらない生活を送ることができます。

Q3. 胆石を予防するために気を付けることはありますか?

A3. コレステロールを控えたバランスの良い食事、適度な運動、そして規則正しい食生活が基本です。特に朝食を抜くと胆汁が長時間溜まったままになり、石ができやすくなるため、1日3食しっかり摂ることをお勧めします。

Q4. 検査は痛いですか?

A4. 胆石の診断に最も有効なのは「エコー検査(超音波検査)」です。お腹にゼリーを塗り、機械を当てるだけの検査ですので、痛みはありません。当院では専門医による丁寧な検査を行っております。

院長より

長年、胆石症をはじめとする消化器疾患の診断と治療に携わってまいりました。胆石症は正しく状態を把握することが重要です。

当院では先進的な機器を用いた超音波検査により、迅速かつ精密な診断を行っております。地域のかかりつけ医として、親身になって皆様に安心していただける医療を提供することが私たちの使命です。もしお腹の症状で少しでも気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。

当院の検査体制については「当院の検査」のページもご覧ください。

医院名
医療法人 杉山クリニック
所在地
〒496-0847
愛知県津島市中地町4-57-6 日比野駅:徒歩10分
TEL
0567-26-2006
診療時間月火水木金土日
8:30~12:00circlecirclecircle/circlecircle/
16:30〜19:00circlecirclecircle/circle//

休診日 :木曜・土曜午後・日曜・祝日

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