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脂肪肝

脂肪肝は、肝臓の細胞の中に中性脂肪が過剰に蓄積してしまった状態を指します。かつては「お酒の飲みすぎ」が主な原因と考えられていましたが、現在は食生活の欧米化や運動不足により、お酒をほとんど飲まない方にも急増している現代病の一つです。放置すると肝臓に炎症が起き、長い年月をかけて肝硬変や肝臓がんに進行する恐れがあるだけでなく、動脈硬化を加速させ、心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めることも分かってきました。

当院では、高度な知識と経験に基づいた診療を行っております。脂肪肝は自覚症状が乏しいため、健診などで指摘された段階で、早期に適切な対応を始めることが極めて重要です。体への負担が少ない超音波検査などを用いて、肝臓の状態を丁寧に確認し、患者さん一人ひとりのライフスタイルに合わせた改善策をご提案いたします。

消化器内科診療を得意とするクリニックとして、地域の皆さんの健康を守るお手伝いをさせていただきます。少しでも不安がある方は、お気軽にご相談ください。

脂肪肝の症状について

脂肪肝の最大の特徴は、初期段階では自覚症状がほとんど現れないという点です。肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれており、多少の負担がかかって脂肪が溜まっても、痛みを伴ったり急激に体調を崩したりすることがありません。そのため、気づかないうちに病気が進行してしまうケースが多く見受けられます。

しかし、脂肪が溜まることで肝臓が腫れ、周囲の臓器を圧迫したり、肝臓の機能が徐々に低下したりすることで、以下のような症状がわずかに現れることがあります。

  • 全身がだるい、疲れやすい
  • お腹が張った感じがする
  • 右側の肋骨の下あたりに違和感や鈍い痛みがある
  • 肩こりや頭痛が以前より気になるようになった

これらの症状は、日常生活の疲れや加齢によるものと見過ごされがちです。もし健康診断で肝機能の数値(ASTやALT、γ-GTPなど)の異常を指摘された場合は、症状の有無にかかわらず、肝臓からの「助けてほしい」というサインであると捉えてください。早期に受診することで、肝機能の悪化を未然に防ぐことが期待できます。

詳細については「健診異常」のページも参照してください。

脂肪肝の原因について

脂肪肝の原因は、大きく分けて「アルコール性」と「非アルコール性」の2つがあります。肝臓は食事から摂取したエネルギーを中性脂肪に変えて蓄える役割を持っていますが、摂取量が多すぎたり、エネルギーとして使われなかったりすると、使い切れなかった脂肪が肝細胞の中にどんどん蓄積されてしまいます。

食生活の乱れと運動不足

現代において最も多い原因は、食べ過ぎと運動不足です。特に糖質の摂りすぎ(甘いお菓子、清涼飲料水、白米や麺類の過剰摂取)や、脂っこい食事の継続は、直接的に中性脂肪の蓄積を招きます。また、デスクワーク中心の生活などで消費エネルギーが少なくなると、肝臓に溜まった脂肪が燃焼されにくくなります。当院では個々の患者さんの生活背景を丁寧にお伺いし、無理のない改善策を一緒に考えます。

過度な飲酒

お酒を分解する過程で肝臓内の中性脂肪の合成が促進され、同時に脂肪の燃焼も妨げられます。毎日大量の飲酒を続けることは、肝細胞を傷つける直接的な要因にもなります。

生活習慣病との関連

脂肪肝は、他の生活習慣病と密接に関わっています。インスリンというホルモンの働きが鈍くなると、肝臓へ脂肪が送り込まれやすくなり、状態が悪化しやすくなります。以下の疾患をお持ちの方は、特に注意が必要です。

  • 糖尿病による代謝異常
  • 脂質異常症(高コレステロール、高中性脂肪)
  • 高血圧に伴う血管への負担
  • 肥満(特に内臓脂肪型肥満)

関連する疾患については以下のページを参照してください。
「糖尿病」のページ
「脂質異常症」のページ
「高血圧」のページ

脂肪肝の病気の種類について

脂肪肝は、その原因や炎症の有無によっていくつかの種類に分類されます。特に、お酒を飲まない方の脂肪肝がどのように進行する可能性があるのかを知っておくことが大切です。

アルコール性脂肪肝

長期間の過度な飲酒が原因で起こる脂肪肝です。禁酒により比較的改善しやすい段階ですが、飲み続けると「アルコール性肝炎」や「肝硬変」へと進行するリスクがあります。

非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)

お酒をほとんど飲まない(あるいは全く飲まない)人に起こる脂肪肝の総称です。主に肥満や糖尿病、脂質異常症などが背景にあります。NAFLDの中には、状態が安定しているものと、急激に悪化するものがあります。

非アルコール性脂肪肝炎(NASH)

NAFLDの中で、特に注意が必要なのがこのNASH(ナッシュ)です。脂肪が溜まるだけでなく、肝臓に炎症が起きている状態で、放置すると肝硬変や肝臓がんに移行する可能性が極めて高いとされています。当院では、日本消化器病学会消化器病専門医が、NASHへの移行の兆候がないかを慎重に診断いたします。

痩せ型脂肪肝

見た目が太っていなくても、内臓周りに脂肪がついている方や、極端なダイエットにより栄養バランスが崩れた方に起こる脂肪肝です。「自分は太っていないから大丈夫」という過信は禁物です。

脂肪肝の治療法について

脂肪肝の治療の基本は、薬に頼る前に行う「食事」と「運動」による生活習慣の改善です。肝臓に溜まった脂肪は、適切なアプローチを行うことで減らしていくことが期待できます。

食事療法

最も重要なのは、総エネルギー摂取量を調整することです。特に糖質(砂糖、炭水化物)を控えめにし、代わりに良質なタンパク質や野菜を積極的に摂るように心がけます。夜遅い時間の食事を避けるだけでも、肝臓への負担は軽減されます。

運動療法

ウォーキングなどの有酸素運動を、1日30分程度、週に3回以上行うことが推奨されます。筋肉量が増えることで基礎代謝が上がり、肝臓の脂肪が燃えやすい体質へと変わっていきます。無理な激しい運動ではなく、継続できる運動を見つけることがポイントです。

当院での検査と診断

正確な状態を把握するために、当院では以下の検査を実施しています。

  • 血液検査・・肝機能の数値や脂質、血糖の状態を確認します。
  • 超音波検査・・肝臓にどれくらい脂肪がついているか、肝臓の表面の状態や腫瘍の有無を直接確認します。
  • 定期的な経過観察・・数値の推移を見守り、治療の効果を判定します。

検査の詳細については「超音波検査」のページを参照してください。

薬物療法

食事や運動だけで改善が不十分な場合や、糖尿病などの合併症がある場合には、肝臓の炎症を抑える薬や代謝を助ける薬を処方することがあります。あくまで生活習慣の改善をサポートするためのものと考え、医師と相談しながら進めていきましょう。

脂肪肝についてのよくある質問

Q1.お酒を全く飲まないのに脂肪肝と言われました。どうしてですか?

A1.お酒だけが原因ではありません。甘いものの摂りすぎや、炭水化物中心の食事、運動不足などにより、肝臓で使い切れなかったエネルギーが脂肪として蓄積されるため、お酒を飲まない方でも脂肪肝になります。これを非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と呼びます。

Q2.どのくらいの期間で改善しますか?

A2.個人差がありますが、適切な食事制限と運動を続ければ、数ヶ月から半年程度で血液検査の結果やエコー画像に変化が現れ始めます。急激なダイエットはかえって肝臓に負担をかけるため、ゆっくりと着実に減らしていくことが大切です。

Q3.脂肪肝は放っておくとどうなりますか?

A3.一部の方は、肝臓に炎症が起きる肝炎(NASH)へ進行します。そのまま放置すると、肝臓が硬くなる「肝硬変」になり、最終的には肝臓がんを発症するリスクが高まります。また、脂肪肝がある人は、心血管疾患の発症率が高いことも報告されています。

Q4.サプリメントで脂肪肝は治りますか?

A4.特定のサプリメントだけで脂肪肝を治すことは難しいのが現状です。まずは原因となっている生活習慣を見直すことが第一です。自己判断でサプリメントを使用する前に、当院のような医療機関で適切な診断を受けることをお勧めいたします。

院長より

脂肪肝は、痛みがないために「ただの脂肪だろう」と軽く考えてしまいがちですが、実は将来の大きな病気を防ぐための重要な警告です。当院では、日本消化器病学会消化器病専門医としての視点から、現在の肝臓の状態を精緻に見極め、患者さんが納得して取り組めるような治療を心がけています。

当クリニックは、お車の方も通院しやすい環境です。また、2診体制での診療や予約システムの活用により、待ち時間の短縮にも努めております。まずは現状を知ることから始めましょう。どんな些細な不安でも丁寧にお答えしますので、お気軽に足をお運びください。皆さんの肝臓を健やかな状態に戻すために、私たちが全力でサポートいたします。

診療の詳細については「消化器内科」のページもご覧ください。

医院名
医療法人 杉山クリニック
所在地
〒496-0847
愛知県津島市中地町4-57-6 日比野駅:徒歩10分
TEL
0567-26-2006
診療時間月火水木金土日
8:30~12:00circlecirclecircle/circlecircle/
16:30〜19:00circlecirclecircle/circle//

休診日 :木曜・土曜午後・日曜・祝日

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