メニュー

食思不振

「なんとなく食欲がわかない」「食べ始めるとすぐに満腹になってしまう」といった状態を食思不振と呼びます。多くの方が「単なる疲れだろう」と見過ごしてしまいがちですが、食欲は健康のバロメーターであり、その裏には消化器の病気や心のストレス、全身性の疾患が隠れていることが少なくありません。当院では、日本消化器病学会消化器病専門医および日本内科学会総合内科専門医の資格を持つ院長が、患者さんの体からのサインを丁寧に見極めます。内視鏡検査やエコー検査を駆使し、原因の特定と適切なアプローチを行っております。地域の皆様が安心して食卓を囲めるよう、地域のかかりつけ医として全力でサポートいたします。

食思不振の原因

食思不振の原因は多岐にわたりますが、大きく分けると「消化器の不調」「全身の病気」「心の状態」「お薬の影響」に分類されます。当院では、どのような背景で食欲が落ちているのかを対話と検査を通じて明らかにしていきます。

消化器系の疾患によるもの

胃や腸、肝臓や膵臓といった消化器に異常があると、脳が「今は食べない方がいい」と判断し、食欲を低下させます。消化器内科を得意とする当院では、特に注意深く観察するポイントです。主な原因として以下のものが挙げられます。

  • 胃粘膜の炎症や傷(胃炎・胃潰瘍)
  • 胃や食道の運動機能の低下
  • 胃がんや大腸がんなどの悪性腫瘍
  • 肝機能の低下や胆石による炎症
  • 膵炎や膵臓がん

特に、胃がんや大腸がんは初期には自覚症状が乏しく、食思不振が唯一のサインであることもあります。早期発見のためには、専門的な検査が重要です。詳細については「胃内視鏡検査(胃カメラ検査)」のページや「大腸内視鏡検査(大腸カメラ)」のページを参照してください。

全身性の疾患や内分泌の異常

お腹の病気以外でも、体全体の代謝やバランスが崩れることで食欲がなくなることがあります。総合内科専門医として、当院では全身をくまなくチェックします。

  • 糖尿病の悪化(高血糖状態が続くことによる不調)
  • 甲状腺機能の異常(亢進症・低下症ともに影響することがあります)
  • 腎不全や心不全(老廃物の蓄積や内臓のむくみ)
  • 慢性的な感染症や膠原病

特に高齢の方の場合、複数の病気が重なっていることも多く、血液検査などで数値的な裏付けを確認しながら診断を進めます。生活習慣病との関連も深いため、「糖尿病」のページなども併せてご確認ください。

精神的・心因的な要因

私たちの体はストレスを感じると、自律神経のバランスが崩れ、消化管の動きが止まってしまいます。これを機能性ディスペプシアと呼ぶこともあります。過度の緊張、不安、抑うつ状態などは、食欲中枢に直接影響を与えます。「食べなければいけない」と思うほどストレスになり、さらに食べられなくなるという悪循環に陥ることも珍しくありません。

薬剤による副作用

現在服用しているお薬が原因で食欲が落ちることもあります。特に鎮痛剤や抗生物質、心臓のお薬、精神科のお薬などは、胃腸に負担をかけたり、味覚を変えてしまったりすることがあります。お薬手帳をご持参いただければ、現在のお薬との関連性を検討いたします。

食思不振によって引き起こされる病気

食欲がない状態を放置すると、単に「痩せる」だけではなく、体全体の免疫力や体力が低下し、さらなる健康被害を招くリスク因子となります。食思不振が引き金となって起こる二次的な問題についても理解を深めておくことが大切です。

栄養失調と脱水症状

食事量が減ることで、ビタミンやミネラル、タンパク質が不足します。特に高齢の方では、筋肉量が急激に減少する「サルコペニア」や、心身が衰弱する「フレイル」の状態になりやすく、転倒や骨折の原因にもなります。また、食事からの水分摂取も減るため、知らないうちに脱水が進み、意識障害や腎機能悪化を招くことがあります。

急激な体重減少と免疫低下

短期間で大幅に体重が減ることは、体に大きな負担をかけます。免疫細胞の働きが鈍くなるため、肺炎などの感染症にかかりやすくなり、治りも遅くなります。もし意図せず体重が減っている場合は、早急な受診が必要です。詳しくは「体重減少」のページをご覧ください。

精神的な不調の悪化

「食べられない」というストレスは、不眠や倦怠感を助長します。栄養バランスが崩れることで、脳内の伝達物質の生成もうまくいかなくなり、さらに気分が落ち込むといった負のスパイラルが生じます。睡眠の質に不安がある方は「不眠」のページも参考にしてください。

食思不振の処置や治療法

当院では、まず「なぜ食べられないのか」を徹底的に調べ、その原因に応じた治療方針を提案します。画一的な薬の処方ではなく、患者さん一人ひとりのライフスタイルや不安に寄り添った解決策を探ります。

原因を特定するための精密な検査

まずは問診でいつから、どのように食べられないのかを詳しく伺います。その上で、必要に応じて高度な機器を用いた検査を行います。当院では日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医による、苦痛の少ない検査を心がけています。

  • 胃内視鏡検査(胃カメラ)・・食道や胃、十二指腸の粘膜に異常がないか、直接確認します。がんや潰瘍の早期発見には欠かせません。
  • 腹部エコー検査・・肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓などの臓器の状態をリアルタイムで観察します。痛みもなく、体への負担が少ない検査です。
  • 血液検査・・貧血の有無、肝機能、腎機能、炎症反応、ホルモンバランスなどを数値化して分析します。
  • 心電図検査・・心疾患が原因となっていないかを確認します。

検査の結果、専門的な加療が必要と判断した場合は、速やかに高度医療機関と連携してご紹介いたします。検査内容の詳細は「当院の検査」のページをご覧ください。

薬物療法による症状緩和

原因疾患が特定された場合は、その治療薬(胃薬、ピロリ菌除菌、糖尿病薬など)を使用します。特定の病気が見つからない機能性ディスペプシアなどの場合は、消化管の動きを助けるお薬や、漢方薬を用いて食欲を促します。漢方薬は体質に合わせて選ぶことで、全身の倦怠感を含めた改善が期待できる場合があります。

生活習慣の改善と食事指導

無理に一度にたくさん食べようとせず、分割して少しずつ摂取する工夫や、栄養補助食品の活用についてアドバイスします。また、適度な運動や入浴などで自律神経を整えることも、食欲を戻すためには重要です。当院では、お薬だけに頼らない健康づくりを提案しています。

食思不振についてのよくある質問

Q1. どのくらいの期間、食欲がなければ受診すべきですか?

A1. 1週間以上、明らかに普段より食べる量が減っている場合や、数日で数キロ体重が減った場合は、早めの受診をお勧めします。また、無理に食べようとして吐き気がする場合は、胃腸に炎症がある可能性が高いです。

Q2. 夏バテだと思って放置しても大丈夫でしょうか?

A2. 夏場は確かに食欲が落ちやすいですが、その影に深刻な病気が隠れていることがあります。特に、水分さえ摂りたくない、体がだるくて動けないといった症状を伴う場合は、単なる夏バテと決めつけず、一度精密な検査を受けておくのが安心です。

Q3. 高齢者が食欲をなくしているのですが、何科に行けばいいですか?

A3. まずは内科、特に消化器内科を標榜しているクリニックへご相談ください。当院では小児から高齢の方まで幅広く対応しており、総合的な視点で全身を診察いたします。必要に応じて、介護サービスとの連携も含めた相談に乗ることも可能です。

Q4. 胃カメラは必ず受けなければなりませんか?

A4. 全ての患者さんに必須というわけではありません。問診や血液検査の結果から判断します。しかし、がんの早期発見を目的とするならば、内視鏡検査は非常に有効です。当院では鼻からのカメラ(経鼻内視鏡)など、楽に受けられる工夫をしております。

院長より

「食べられない」という悩みは、ご本人にとって非常に辛いものです。当院では、患者さんの不安をしっかりと受け止めることから診療を始めます。日本消化器病学会消化器病専門医としての知見を活かし、胃や腸の問題はもちろん、総合内科専門医として全身の状態を細かく確認いたします。もし重い病気が見つかったとしても、早期治療により予後(その後の病状の見通し)を良くし、症状が落ち着く寛解の状態を目指すことができます。「地域のかかりつけ医」として、女性医師も含めた2診体制で、丁寧でスムーズな診察を心がけています。少しでもお腹の調子が悪い、元気が出ないと感じたら、日比野駅から徒歩10分の杉山クリニックへ、いつでもお気軽にご相談ください。駐車場も完備しておりますので、お車での来院も安心です。

杉山クリニックの詳細については「医院紹介」のページを参照してください。

医院名
医療法人 杉山クリニック
所在地
〒496-0847
愛知県津島市中地町4-57-6 日比野駅:徒歩10分
TEL
0567-26-2006
診療時間月火水木金土日
8:30~12:00circlecirclecircle/circlecircle/
16:30〜19:00circlecirclecircle/circle//

休診日 :木曜・土曜午後・日曜・祝日

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME