骨粗鬆症
骨粗鬆症は、骨の強度が低下して骨折しやすくなる病気です。自覚症状がほとんどないまま進行するため「静かなる病気」とも呼ばれますが、放置すると将来の寝たきりの原因にもなりかねません。当院では、患者さん一人ひとりの体質や生活スタイルに合わせた丁寧な診療を行っています。
骨の健康を守ることは、いつまでも元気に自分らしく過ごすために非常に大切です。私たちは、地域のかかりつけ医として、骨粗鬆症の早期発見と継続的な治療に力を入れています。もし「最近背中が丸くなってきた」「身長が縮んだ気がする」といった変化を感じたら、当院へお気軽にご相談ください。
当院では、骨の健康状態を確認する検査はもちろん、骨粗鬆症と関わりの深い生活習慣病の管理もあわせて行っています。内科全般を幅広く診る視点を活かし、皆さんが健やかな毎日を送れるよう親身になってサポートいたします。
骨粗鬆症の症状について
骨粗鬆症の最も大きな特徴は、初期段階では痛みをはじめとする自覚症状がほとんど現れないことです。骨がスカスカになっても自分では気づきにくいため、気づいたときには骨折してしまっていたというケースも少なくありません。
身長の変化と背中の曲がり
骨粗鬆症が進むと、背骨がもろくなって自分の重みを支えきれなくなり、潰れてしまうことがあります。これにより、以下のような変化が現れます。
- 若い頃に比べて身長が2センチメートル以上縮んだ
- 背中や腰が丸くなってきたと感じる
- 壁に背中をつけて立ったとき、後頭部が壁につかない
腰や背中の痛み
重度の骨粗鬆症になると、重いものを持ったり、急に立ち上がったりした際に背骨に負担がかかり、鈍い痛みを感じることがあります。また、知らぬ間に背骨が潰れる「いつのまにか骨折」を起こしている場合、慢性的な腰痛として現れることもあります。
些細な衝撃による骨折
骨が弱くなっていると、健康な人なら骨折しないような小さな衝撃で骨が折れてしまいます。
- 家の中でつまずいて手をついただけで手首を骨折した
- くしゃみをした拍子に肋骨が折れた
- 階段を一段踏み外した衝撃で足の付け根を骨折した
これらの骨折は、生活の質を大きく低下させる要因となります。特に足の付け根の骨折は、その後の歩行能力に大きく影響するため注意が必要です。
骨粗鬆症の原因について
骨は常に新しい骨が作られ、古い骨が壊されるという「骨のリモデル」を繰り返しています。このバランスが崩れ、骨を壊す働きが作る働きを上回ってしまうことが骨粗鬆症の原因です。
加齢と女性ホルモンの減少
骨の量は18歳から20歳ごろにピークを迎え、その後は徐々に減少していきます。特に女性の場合、閉経を迎えると骨を守る働きを持つ「エストロゲン」という女性ホルモンが急激に減少するため、骨密度が低下しやすくなります。これが、女性に骨粗鬆症が多い大きな理由の一つです。
生活習慣の影響
日々の生活習慣も骨の強度に深く関わっています。骨を作る材料となるカルシウムや、その吸収を助けるビタミンD、ビタミンKの不足は骨を弱くします。また、過度なダイエットや運動不足、喫煙、過度なアルコール摂取も骨の健康を損なう要因となります。
食生活の乱れは骨だけでなく、他の病気にもつながります。当院の「糖尿病」のページや「脂質異常症」のページでも、生活習慣の見直しについて詳しく解説しています。
他の病気や薬の影響
特定の病気の合併症として骨粗鬆症が引き起こされることもあります。また、他の治療のために服用しているステロイド薬などの副作用によって、骨がもろくなることも知られています。
骨粗鬆症の病気の種類について
骨粗鬆症は、その原因によって大きく2つのタイプに分けられます。ご自身の状態がどちらにあたるかを知ることは、適切な治療方針を決める上で重要です。
原発性骨粗鬆症
特定の明らかな原因となる病気がなく、加齢や閉経、生活習慣などが原因で起こる骨粗鬆症です。骨粗鬆症の患者さんの多くがこのタイプに該当します。
- 閉経後骨粗鬆症・・女性ホルモンの低下によって起こるもの
- 老人性骨粗鬆症・・加齢に伴う骨代謝能力の低下によって起こるもの
- 特発性骨粗鬆症・・妊娠や出産をきっかけに起こる稀なケースなど
続発性骨粗鬆症
特定の疾患や、治療薬の使用が原因で骨密度が低下するタイプです。この場合、元の病気の治療も並行して行う必要があります。
- 内分泌性疾患・・甲状腺機能亢進症などによるもの
- 生活習慣病・・糖尿病や慢性腎臓病などに関連するもの
- 薬原性・・ステロイド薬の長期服用などによるもの
- 栄養性・・ビタミンD欠乏症や胃切除後などによるもの
生活習慣病をお持ちの方は、骨粗鬆症のリスクも考慮した全身的な管理が求められます。当院の「内科診療」のページでは、こうした多角的な診療についてもご紹介しています。
骨粗鬆症の治療法について
骨粗鬆症の治療の最終的な目的は、骨折を防ぐことです。一度低下した骨密度をすぐに元に戻すことは難しいですが、適切な治療によって骨密度の低下を抑え、骨を強くすることで、骨折のリスクを大幅に下げることが期待できます。
薬物療法
現在、骨粗鬆症の治療には多くの優れたお薬があります。患者さんの骨密度の状態や骨折のリスクに合わせて、飲み薬や注射薬などから選んでいきます。
- 骨吸収抑制薬・・骨を壊す細胞の働きを抑えるお薬です
- 骨形成促進薬・・骨を作る働きを活発にするお薬です
- 骨代謝調節薬・・骨の材料となるカルシウムの吸収を助けるビタミンD製剤などです
食事療法
丈夫な骨を作るためには、バランスの良い食生活が基本です。特に意識して摂取したい栄養素には以下のものがあります。
- カルシウム・・乳製品、小魚、大豆製品、緑黄色野菜など
- ビタミンD・・魚類、きのこ類など(日光浴も有効です)
- ビタミンK・・納豆、緑の野菜など
逆に、塩分の取りすぎやカフェイン、アルコールの過剰摂取はカルシウムの排出を促してしまうため、注意が必要です。
運動療法
骨は負荷がかかることで強くなる性質を持っています。無理のない範囲で継続できる運動を取り入れましょう。
- ウォーキング・・背筋を伸ばして歩くことで骨に刺激を与えます
- 筋力トレーニング・・スクワットなどの運動で骨を支える筋肉を鍛えます
- 片足立ち・・バランス能力を養い、転倒を予防します
足腰の筋力を維持することは、転倒による骨折を直接防ぐことにつながります。ご自身に合った運動の強さについては、診察時にアドバイスさせていただきます。
骨粗鬆症についてのよくある質問
Q1.骨粗鬆症の検査は痛みがありますか?
A1.いいえ、痛みはありません。当院では超音波を用いた検査などを実施しております。検査自体は短時間で終わりますので、痛みに弱い方や忙しい方でも安心して受けていただけます。詳細は「当院の検査」のページをご覧ください。
Q2.何歳くらいから検査を受けたほうがよいですか?
A2.女性の場合は閉経を迎える50歳前後、男性の場合は70歳前後が一つの目安です。ただし、若い世代の方でも、無理なダイエット経験がある方や、ご家族に骨粗鬆症の方がいる場合は早めの受診をお勧めします。
Q3.一度骨折してしまったら、もう治療しても意味がありませんか?
A3.そんなことはありません。一度骨折した方は、次の骨折(ドミノ骨折)を起こすリスクが非常に高くなっています。治療を開始することで、二次的な骨折を防ぐことが可能です。あきらめずに治療に取り組みましょう。
Q4.食事でカルシウムを摂っていれば大丈夫ですか?
A4.カルシウムだけでは不十分な場合があります。カルシウムの吸収を助けるビタミンDや、骨にカルシウムを定着させるビタミンKなどもバランスよく摂ることが大切です。また、重度の場合は食事だけでの改善は難しいため、お薬を併用することが一般的です。
Q5.治療は一生続けなければならないのですか?
A5.骨の状態は年齢とともに変化するため、多くの場合は長期的な付き合いになります。ただし、骨密度が改善し、骨折のリスクが十分に下がったと判断されれば、お薬をお休みしたり種類を変えたりすることもあります。定期的な検査で状態を確認していくことが重要です。
院長より
骨粗鬆症の治療は、決して「痛みを治す」ためだけのものではありません。10年後、20年後も、皆さんがご自身の足で元気に歩き、家族や友人と笑顔で過ごせる未来を守るための「未来への投資」だと考えています。骨の健康だけでなく、全身の健康状態をトータルで見守らせていただきます。
杉山クリニックでは、女性医師も在籍しており、デリケートな悩みも相談しやすい環境を整えています。2診体制でスムーズな診療を心がけておりますので、ぜひご相談にいらしてください。皆さんの「かかりつけ医」として、親身になってサポートさせていただきます。
- 医院名
- 医療法人 杉山クリニック
- 所在地
- 〒496-0847
愛知県津島市中地町4-57-6 日比野駅:徒歩10分 - TEL
- 0567-26-2006
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 8:30~12:00 | circle | circle | circle | / | circle | circle | / |
| 16:30〜19:00 | circle | circle | circle | / | circle | / | / |
休診日 :木曜・土曜午後・日曜・祝日
